米林宏昌2017

食べると魔力がつく花を食べて騒動を起こす話。退屈だと言って窓から外を見ている始まり方。退屈な世界のことは省略されていてわからない。気持ちいいカットがたくさんあってそれを楽しむしかない。お話が下手。テレビが壊れている、だけどテレビなんて退屈さの象徴のはずだ。テレビなんていらない。日日退屈で死にそうになっているやつが、超鮮烈な魔法の体験をしておいて、映画の終わりの時間がきたからって「魔法なんていらない」になるわけがない。魔法が楽しかったことを簡単に忘れるなよ。無理やり「原発いらない」に持っていって、感受性ゼロの頭でっかちでしかない。20年のジブリ労働は彼から感受性を奪っていったのです。広がりがない。魔法への愛がまったく足りない。話を書きたい人じゃないということはよくわかった。話に興味がないから演出もよくない。短いアニメーションはいいところがすごくある。長い物語としては何もない。森に入る柵、柵が斜めになっているのにわざわざ真ん中をジャンプして通る猫、真ん中を跨ぐメアリ。ここがものすごく好きだ。その変なこだわりを徹底しなきゃいけない。魔法が必要。「思い出のマーニー」を見ていないので見ます。エンディングのタイアップ曲が死ぬほど糞。20時50分の回で見た。20170710