おにたいじ

sukechan,2009,『おにたいじ』.
http://suke.oops.jp/
http://bontakobo.blogspot.com/2009/07/bookoffzineoff-op00302-zine-zine.html

全ページ絵付きの小説。絵と文が重ねられ多少読みにくい。しかし、これはあえて文字が識別し難い部分を作ることで読むスピードをコントロールする仕掛けのようにも思える。
sukechanは「この作品のテキストと絵には直接の関係はない」と言う。例えば、喫茶店で小説を読むとする。そのとき店内で流れているBGMと読んでいる本との間に必然的な関係はない。しかし、偶然聴こえている音楽も、その読書体験になんらかの影響を与えているはずである。今回の絵はそういうBGMのようなものとして描かれているそうだ。
文章は10ページで書き終えられているが、絵は31ページまで続く。響き続ける余韻までが作品化されているということだろう。

*sukechanさんが『おにたいじ』やzine一般について書いています。
http://bontakobo.blogspot.com/2009/07/zine-ver1.html


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http://op00302.blogspot.com/
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