熱紙16号

  • 800円/5曲+108ページ/A5判
  • 2012年6月10日発行


◎BOOK

◉DISC
Sasaqi,Kamiya allte,Natsumi Aoyagi,Royal Milk Tea




ART DIRECTION: Yuu Yamamoto
SOUND DIRECTION: Sasaqi


『熱紙16号』の発行予定に関する情報


in Japanese

1.雷おこし現代篇: 一輪社
2.聞き取り: 派手な看護婦
3.星たべよ: 山本不二悠
4.絵: 穏やか
5.説明: 藤伸行

  • 円盤

1.みんなのハノン: 青柳菜摘
2.20120328: 々
3.Yuriko's Picnic: 神谷アルテ
4.(Coda): 作詞/神谷アルテ,歌唱/青柳菜摘,演奏/青柳菜摘・神谷アルテ・ロイヤルミルクティー・々,編曲/々
5.おまえのすべてがほしい: ロイヤルミルクティー

熱紙がBOOKとDISKに分裂。それぞれにディレクターを配し強烈な「統一性」をもたらす計画だったが、現実にはそれぞれに関係なく無視しあって作ることになってしまっている。発行者である筆者はディスクにはほとんど関わっておらず、なにが起きているのか把握していない。知っているのは々SDの制作環境が交通事故で御釈迦になったこと。制作が遅れていること。そうだ、動物を感動で泣かせるのが目標だった。その目標のせいでより一層難航しているんだろう。
それじゃあ本のほうはどうするのか。当初の計画では新外国人作家を複数名呼びたいとしていた。しかし出会いがなくやめた。ブックは15号のサンダーケーキの完結篇と、4号に参加した山本不二悠の漫画が再び。それにインタビューは派手な看護婦さん(この3月に東京藝術大学美術学部先端芸術表現科を卒業)。
あともう一つ。日々熱紙を分析し、その問題に取り組む意志はあるが、出発後すぐに計画は頓挫した。そのことをどういう形かわからないが落とし前を付けなければならない。
つまりだ。熱紙はわけが分からなすぎるという問題、前号で示したまとまりのなさに今回も、別のアプローチで、しかし正面から取り組むつもりだったのだ。あえてメディアを分断してしまうことをとっかかりになにかできないかなと、まず楽観的に考えていたわけだ。難題を前に焦りもあったが、とにかくだらだらと日々は過ぎてきている。
そのある日、山本ADの口から熱紙の販売部数を倍増しろという命令が発された。[31/3]

昔々からプレゼンテーションが下手である。そうなのに、いまは酷く説明の難しいことに取り組んでいる。最近は日本語さえしっくりと使えなくなってきている。あるいは、自分の感覚に忠実に文を書いてみると、支離滅裂になってしまっているのだ。なんだか文と文の繋がりもぎこちない。[3/4]

急ぎSUPERBODY展のオープニングへ。穏やかさんと一輪社さんと話す。会場で穏やかさんが一輪社さんのノートに描いていた絵を掲載することが決まる。
煌々とした店内の電灯に誘われて飲食店に入る。電子レンジで温めて食べる方式。けっこう高い。脳のこと、宇宙のこと、ホームレスのこと、老人のこと、『死ぬ瞬間』のこと、広告のこと、展示のこと、いろいろと話す。[6/4]

浅草に雷おこしロケハン。[7/4]

サンダーケーキのために、蚊にさんにワンポイントでお願いをしていいのを受け取りました。活かしていきたい。[11/4]

発行は延期された。コミティアに出なくて良かったと心から思えるように、より良くするしかない。それ以外にない。これから映画を見ようと思う。[24/4]

参加予定だったイベントの場所を、もったいないので雪野さんに譲渡した。面識はなかったけれど熱紙を何号か読んでくれている方。既に漫画が完成している他に『熱紙』のパロディの本を制作中とのこと。[30/4]

円盤の5曲が完成。動物を感動で泣かせることはできるのか。暴力的な仕上がり。[1/5]

一輪社さんの個展「天体」vol.2(5月27日、20202にて)で円盤収録の曲を先行公開します。http://www.shinrin20202.jp/schedule/mini/sch_ten2.html[21/5]

発行しました。熱紙に関わった人は全員ストレスで病気になるのではないか、いがみ合って恐ろしいことになるのではないか。大変でした。ありがとうございます。次の熱紙に取り掛かります。[10/6]

  • 正誤表(corrigenda)

p.65
×「『クマのプー太郎』っていう漫画の三巻の巻頭に付録に」
○「『クマのプー太郎』っていう漫画の三巻の巻頭の付録に」

p.92
×「いますごい微妙な次期だと思うよ」
○「いますごい微妙な時期だと思うよ」

  • (Coda)(intro)