交換してもらった本

またコミティアで本を交換してもらったので感想を書きました。せっかく交換してもらっておいて、無恥で厚顔とはこのこと、礼を失したことばかり書きました。//m2d8、新しい情報を手に入れたので上書きしました。//m2d12、文意を取り違えた発行者からクレームがきたので上書きしました。

説明できないけどよかった。ゲームの起動画面の手描き3Dがよかった。イチゴショートの画像を小さく貼り込む技は五番街マックの相棒・しわしわくだものの影響っぽいと考えていいだろう。蚊にの漫画は解読を許さない感じがある。彼女は、ばらばらの記憶としてしか感覚できなくなった少年時代を探検する考古学者だ、いや、違う、みたいな感じ。見つかった遺物は陳列され一般公開されるが、それは断片として見つかるのが普通で、蚊にによって完全な標本が提示されたことはまだない。
8ページの本で、最後のページに小説がある。ぱっと見では意味不明で、読む気が消えそうになったけれど、精読したらおもしろかった。『失われた時を求めて』の空想シーンだけを読む感じ、とも違うけど、犬が元キャプテンを探す話。漫画の場合はどんどん描きたい絵が描かれて、登場人物が入れ替わり過ぎるから、それでどんどん物語が切断されるのかもしれない。
この小説(?)を読んだ音楽を知らされた。

  • 蚊に、シール

ナイスシールももらった。熱紙が完成したらまとめてトッシュに送るのでもう一枚ください。

これでハッシュマグは廃刊。「本のこども」という企画で、8等分されたページを切ったり折ったりすると8ページの本ができる、というのが12人分ある。なんでコミティア終わったのに製本作業してんだろうと思いながら本を作った。できあがった小さい本は、ハッシュマグ本体とはなにも関係がなくなったように感じられた。A5 判の8分の1だから文字も絵も小さくて目がつらい。それに切り離した瞬間にどれが誰の作品だかわからなくなっちゃった。結局どうだったかと言うとあんまりいいとは思えなかった。コンセプト優先で、形式と内容の一致を強引に実現しようとして奇形が産まれるパターンだと思う。
岸本の漫画。最初おもしろそうだったけど最後の4ページが超つまらない。頭で考えてまとめようとしているのがよくない。
ク渦群の漫画。なにが描かれているのか全然わからなくてよかった。でも万引き女子高生の強姦って、性癖がキモイおっさん過ぎる。
鷹林ケイの漫画。一貫しているいい漫画だった。
そのほか。「クリックスピリット」の攻略本を作者自ら書いてくれるのは贅沢だけど、文体を変えないと攻略本として機能しない。つるつるの本文用紙が静電気を帯びてページがくっついて読みづらい。


派手な看護婦を同人で見るのは何年振りだろう。でもそれ以外とくに何もない本だった。写真はなんでモノクロにしたのか。


たぶん、印画紙にプリンターのインクで描いた絵の上に、油性マジックでぐちゃぐちゃ描いたもの。以前書いたことだけどこの絵がいいとは思わない、って知ってるくせに寄越された。絵なんて絵しかできないやつにやらせとけばいいことで、自分から絵に閉じこもるのは空しい。空しくない?色弱の意見なので無視してください。


モザイク処理なしのほうがいい。それはインターネットで見れて楽しい。

  • しわしわくだものほか、二つ折りされた一枚の紙

上の角だけ丸い。

  • やごさん、2014、『2014年創刊誌&休刊誌レビュー簡易版』


創刊した雑誌と休刊(廃刊)した雑誌を取り上げることで、漫画産業のトレンドをつかもうという本。ひとつも商業漫画雑誌を読んでいないので私に言えることは少ない。買ったことがあるのは吾嬬竜孝が載っていたときの『エロティクスF』くらい。気になったことはいくつかある。1、「マニア誌」や「雑誌全体のコンセプト」といった言葉の中身がよくわからない。2、エロ漫画とBL漫画を除外する理由はなにか。3、数量的な分析が必要。あとは楽しい図とかほしい。

twitterに投稿したなかから人気の3tweetsを手書きしたもの。作ることをやめたように見えていたけれどツイッターが彼の舞台だったということ。これは彼が当日イベント会場で作った本。

  • ク渦群、缶バッヂ

グッズのいい使い道が思い付かない。

彼女は本がないので名刺を、私は名刺がないので本を交換した。

  • joytomo、2014、『僕たちの世代の挑戦』

世界平和を呼び掛ける本。これは酷い。インターネットで検索した世界の貧困を並べて、解決できない問題じゃないとほざいてみて、具体的になにをするのかと思えば、皆が友達を誘って毎日1ドル寄付すれば救えるとか。恐ろしく平板な認識。理系とはいえ大学院まで出ていて開発学みたいな研究領域の存在を知らないはずはないのに、なぜここまで極端に単純化してしまうのか。おまけに「これは世代に課せられた問題」だとか無責任なことを言って締め括る。彼が毎日寄付を続けているのかも疑わしい。続けていたとしても余計に怖い。既に手遅れで、カルトにはまっていてこれもその活動の一環なのかもという線も否定できず不安になった。余計なお世話だ。後進国の恵まれない連中に同情してればかっこつけられるなら楽だよ。ただの中二病ならいいけど。

彼女とは五番街マック前でぐうぜん会った。今回の五番街マックで見るべきは本よりも新しい機械だったっぽい。でもそこに嘉江がいて3人のお喋りが盛り上がっていたために、私の入り込む隙間はなくて、ハンバーガー吊るし機?毛虫?などのプレゼンをしてもらえなくて満喫し損ねた。満喫し損なわされた代わりに頂戴できたのがこのZINEだけど、どういうメッセージとして受け取るべきかなかなか定まらない。